毎月「季節の歌」を歌うことの療育的意味

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毎月「季節の歌」を歌うことの療育的意味

こんにちは!

栃木県宇都宮市の音楽特化型、児童発達支援・放課後等デイサービス「音楽療育どれみ」福田です。

音楽療育の時間には、毎月違う「季節の歌」を取り入れています。春には春の歌、夏には夏の歌、秋の実りや冬の静けさを感じる歌。

一見すると「楽しく歌っている時間」に見えるかもしれませんが、実はその時間の中には、発達を支えるたくさんの要素が詰まっています。

今回は、毎月季節の歌を取り入れることの療育的効果について書いていこうと思います。

【歌詞を見ることが育てる「ことばの力」】

歌詞を見ることは、ただ文字を追う作業ではありません。

新しい語彙との出会い、季節特有の言葉の理解、同じフレーズの反復による定着、抑揚やリズムを伴った言語体験…これらが詰まっています。

「さくらさくら」などリズムに乗せて繰り返すことで、自然と耳に残り、ことばが体に入ってきます。発語が少ない子も、メロディに助けられ「話す」より「歌う」方がハードルが低いこともあります。

歌はことばを教えるのではなく、「体験させる」方法なのです。

【聴く力・集中力を育てる時間】

指導員の演奏を聴くことは、重要な聴覚トレーニングでもあります。

音の強弱を感じ取る、テンポの変化に気づく、歌い出しのタイミングを待つ、終わりの合図を聞く、これらはすべて「聴覚の選択的注意」です。

周囲の刺激が多い環境の中で、必要な音に意識を向ける力は、日常生活にも直結します。先生の声を聞く、指示を理解する、順番を待つ、そういった力の土台になります。

聴覚過敏がある子にとっても、案人できる環境で心地良い音を体験することは、「音は怖くない」という学習になります。コントロールされた音環境の中で成功体験を積み重ねることが大切です。

【感覚統合へのアプローチ】

歌の時間は、実は全身を使っています。

体を揺らす(前庭感覚)、手拍子や振り付け(固有受容感覚)、深い呼吸で歌う(呼吸調整)、リズムに合わせる(タイミング調整)

リズムは神経系を整える働きがあります。一定の拍は安心感を生み、テンポの変化は注意を引き出します。

特に、呼吸を伴う発声が自律神経に働きかけます。ゆったりした歌は副交感神経を優位にし、興奮が強い子の落ち着きにつながることがあります。

歌は、心と体を同時に整える活動なのです。

【模倣と社会性の育ち】

子どもは模倣から学びます。指導員が歌い、子どもが真似をする、一緒に重なる…このプロセスは、社会性の基礎です。

「一緒にできた」「同じタイミングで終われた」「声が重なった」こうした小さな成功体験が自己肯定感を高めます。

複数人で歌う機会は協調性を育てる場でもあり、自分だけが大きな声で歌うのではなく周囲の音を感じながら声量を調整するという高度な社会的スキルでもあります。

【季節を感じることの意味】

毎月違う歌を取り入れる理由の一つが、「時間の流れを体験させるため」です。

発達において時間概念の理解は簡単ではありません。しかし、歌を通してなら自然に「今はどんな季節か」を感じ取ることができます。これは予測可能性にもつながります。

「来月はどんな歌かな」「冬が終わったら春が来る」

繰り返しは安心を生みます。予測できることは、不安を減らします。

【情緒の安定と安心感】

知っている歌には安心感があります。繰り返し歌うことで「安全基地」になります。環境の変化が苦手な子でも、歌が始まると表情がやわらぐことがあります。音楽は、言葉よりもはやく感情に届きます。

また、季節の歌は自然とのつながりを感じさせます。「花が咲く」「虫が泣く」「雪が降る」

自然を感じることは、自分が世界の一部であることを感じることでもあります。

音楽療育では、上手に歌うことが目的ではありません。声が出なくてもいい、途中で止まってもいい、揺れているだけでもいい。その子なりの参加の仕方があれば、それで十分です。

毎月違う歌を取り入れることで、子どもたちは少しずつ、でも確実に成長しています。

言葉が増え、表情が豊かになり、声が重なり、季節を感じられるようになる。

その積み重ねが、将来の生活の土台になります。

どれみでは、グループ療育を中心として

  • 療育ピアノ
  • 発語リズム(言語支援、ことばの療育)
  • 英語
  • 個別学習支援
  • 発達支援リトミック

これらの療育をおこなっています。

ご見学や体験は、無料でお受けしています。

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