「追視」の大切さについて
こんにちは!
栃木県宇都宮市の音楽特化型、児童発達支援・放課後等デイサービス「音楽療育どれみ」今村です。
12月も中旬にさしかかり、ぐっと寒くなりましたね。
体調管理に気をつけて、元気に冬休み、年末年始を迎えたいですね。

発達障害のある幼児にとって「動くものを追視する」ことの大切さ
発達障害のある幼児の支援を考える中で、「目で動くものを追う力(追視)」はとても重要な発達の土台の一つです。
追視というと視覚の機能に注目されがちですが、実は注意力・身体の使い方・コミュニケーションなど、さまざまな発達と深く関わっています。
今回は、動くものを追視することで得られる良い影響と、音楽療育とのつながりについてご紹介します。
注意力・集中力の土台を育てる
動くものを目で追うためには、「今、これを見る」という意識を向け続ける必要があります。その経験を重ねることで、必要な対象に注意を向ける力や、集中を保つ力が少しずつ育っていきます。
これは、活動に参加する姿勢や、指示を聞く力の基礎にもなります。

目と体をつなぐ力(視覚‐運動協応)を育てる
追視は「見る」だけで終わらず、目で捉えた情報をもとに体を動かす経験につながります。ボールをつかむ、楽器に手を伸ばす、クレヨンで線を引くなどの動作は、すべて「見て→動く」という力が必要です。
追視の積み重ねは、こうした日常動作や遊びの安定につながります。
空間認知や動きの理解を助ける
動くものを追う中で、子どもは方向・速さ・位置関係といった情報を自然に受け取っています。この経験が、距離感や動きを予測する力など、空間認知の発達を支えます。

コミュニケーションの基盤になる
人の表情や視線、ジェスチャーも「動き」の一つです。追視の力が育つことで、人の顔を見やすくなったり、指差しや身振りに気づきやすくなったりすることがあります。これは、対人関係や社会性の発達の大切な土台です。
音楽療育とのつながり
どれみの音楽療育では、楽器を鳴らす動き、指導員やお友だちの動き、リズムに合わせた身体の動きなど、追視が必要な場面が多くあります。音と動きが組み合わさることで注意が向きやすくなり、楽しみながら「見る・聞く・動く」を同時に経験することができます。
療育に取り入れたことで見られた子どもたちの変化
追視を意識した活動を療育に取り入れる中で、次のような変化が見られることがあります。
・活動中、対象物に目を向け続けられる時間が少しずつ伸びてきた
・楽器や教材に自分から手を伸ばす場面が増えた
・講師や友だちの動きを見て、まねしようとする姿が見られるようになった
・姿勢が安定し、座って活動に参加できる時間が長くなった
これらはすぐに大きく現れるものではありませんが、日々の積み重ねの中で少しずつ育っていく変化です。

おわりに
動くものを追視する経験は、視覚だけでなく、注意力・運動・社会性・身体づくりを支える大切な基礎です。音楽や遊びを通して、子ども一人ひとりのペースに合わせ、楽しく取り入れていきたいですね。
※成長のスピードや表れ方には個人差があります。
どれみでは
- 療育ピアノ
- 発語リズム(言語支援、ことばの療育)
- 英語
- 個別学習支援
- 発達支援リトミック
これらの療育をおこなっています。
いずれも、利用者さまの個に応じた、完全オーダーメイドの療育です。
ご見学や体験は、無料でお受けしています。
ぜひお気軽にお問合せ下さい♪

